今回はドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(韓国語タイトル:이상한 변호사 우영우)」の魅力についての紹介します。
2022年に放送されたドラマで、当初から人気があったのは知っていたのですが、私が全部見終わったのはそれよりも少し後からでした。
このドラマをこれから見る人には是非これから見てもらいたい作品紹介として、また、現在見ている人・見終わった人とはドラマの感想を共有する内容になれば幸いです。
それでは、ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(韓国語タイトル:이상한 변호사 우영우)」の魅力についてみていきましょう。
魅力1:主人公やその他の優しいキャラクター
どんなドラマでも主人公や主人公を取り巻く色んな役の俳優さんたちは魅力的に描かれているものですが、このドラマでは、ウ・ヨンウ弁護士や上司のジョン・ミョンソク弁護士、同僚のチェ・スヨン弁護士、高校から幼馴染のトン・グラミ(名前が「まん丸」って 笑)それぞれ心優しいキャラクターが魅力的でした。
ドラマの中ではウ・ヨンウは韓国初の自閉症の弁護士ということで、自閉症でありながらも天才的な記憶力を活かして依頼人との裁判を勝利に導いていきます。
主人公だけでなく、主人公を取り巻く他のキャラクターも基本的には心優しい人たちばかりです。
(同僚のコン・ミヌだけは재수 없는役でしたが、それも後半から変化がありましたね。재수 없는 사람についてはこちらでも紹介しています https://to-seobang.com/korean-6/407/ )
韓国ドラマでは暴力シーンや、酷い悪口を言い合うシーンがドラマのスパイスとして多く取り入れがちですが、このドラマではヨンウの学生時代のイジメのシーン以外ではほとんどそのようなシーンがないのも良かったです。
やはり一番のお薦めは、ヨンウとジュノのラブラインですが、こちらはドラマの本筋を邪魔しない程度にほどよく進展していく様子が良かったですね。
自閉症のヨンウと向き合っていくジュノや、ジュノの家族や友人の反応などは韓国人の正直な反応としてリアリティがあったなぁと思いました。
魅力2:1話完結型の見やすさ
全16話で完結する本ドラマですが、裁判ごとに話が進んでいくので、基本的には1話完結です。
1つの裁判については、依頼人の弁護をするのに問題や課題が起こり、それを様々な法律の解釈をもって解決していきます。
ドラマの展開としても分かりやすく、長編ドラマのように途中で疲れてしまったり、展開についていけないこともないと思います。
依頼人の弁護のための材料が行き詰ったとき、ヨンウが「パーッと」ひらめき、ヨンウの好きなクジラやイルカが登場して、新たな展開を迎えるというのも毎回の流れの一つです。
また、裁判自体も毎回勝てるわけではなく、「勝って負ける」というような後味の悪い展開や、最終的には丸く収まるような色んな結末も楽しめます。
魅力3:社会的環境がうまく描かれている
最後はドラマの魅力というか、私が関心してみていた部分ですが、韓国の社会的な様子がうまく描かれているなと思ったところです。
魅力2でもまとめた通り、色んな裁判が行われるのですが、それらの多くは現代の韓国の社会的問題を背景にしたテーマが多かったです。
6話の脱北者の母親と子供の話、9話の夜遅くまで塾に通う子供達を開放してあげようとする話、12話の女性従業員のリストラの話などは、現代の韓国社会でおそらく実際にあることを背景に考えられた話だと思います。
韓国ドラマを見ていて思うことは、ドラマの内容自体が決して誇張されたことではなく、その中の話や、そこに出てくる人たちの考え方などが「本当にこうなんだよな」ということです。
単純にみていて面白いストーリーでもありますが、こういう社会的な内容を感じ取ったり、学んだりするにも良いドラマだなと思いました。
このブログを書いている時点ではシーズン2をやる予定はないそうですが、是非シーズン2をやってほしい作品ではありますが、シーズン2でパッとしない作品になってしまうこともあるので、シーズン1のいちファンとして今回で終わっても良いのかなとも思うところです。
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