現在2022年1月ですが、韓国ドラマ梨泰院クラスを家族で見ています。(2周目です)
サクセスストーリーの王道のようなドラマで、シナリオや俳優さんたちの演技も十分に楽しめますが、自分ももうちょっと頑張らないとなぁと思わせるモチベーションドラマでもあるなぁと思って見ています。
このドラマでよく出ることばに「장사」(チャンサ)という言葉があります。
これは「商売」「商い」「ビジネス」などの意味ですが、おそらくそもそもが漢字語ではないので、これらの中では「商売」という言葉が一番近い意味で使われます。
ドラマでは主人公のパク・セロイが梨泰院で自身のお店(식당)から大きな会社にまで成長させ、敵であるチャンガ(大手飲食店会社)を越えていくお話ですが、
その途中でセロイが장사の障害として立ちはだかるのが、チャンガのチャン会長です。
(장사と장가が表記的にややこしいので、敵の大企業である장가はチャンガと書いています。)
8話目で、セロイがチャンガ会長に自身が借りている建物のことで直談判しにいくシーンです。
(ここでは 장사=商売 で訳します)
チャンガ会長「장사를 못하면,, 사람도 없지 않겠나?」(商売ができなければ,,,人もいなくなるだろ?)
セロイ「사람이 있기 때문에 장사를 할 수 있는 겁니다」(人がいるから商売ができるんです)
セロイの言葉、カッコいいですね。人を一番大事に考えているセロイと、お金や名誉が一番の会長との言い合いで、ほとんどセロイが言い負かしたシーンでしたね。
장사 という言葉が使われるときに、よく[꾼]という言葉がつき 『장사꾼』という言葉が使われます。
[꾼]は『上手な人』という意味で、詐欺(사기)꾼といえば、詐欺師となります。
장사が上手な人なので単純に『商売人』というよりは、商売の上手な人、長けている人という意味で使われます。
他には、여즘 장사 어떠세요?(最近商売[景気]はどうですか?)というように、業界の景気や、お互いのビジネスの近況などを尋ねるときにも使います。
また、장사は大きなビジネスよりは、飲食店などシンプルな売り買いのビジネス(商売)を指す傾向があります。
私も釜山で中小企業の社長と話す機会があったときは、言ってみたい韓国語として『여즘 장사 어떠세요』をわざと使ってみたことがあります。
当然、会話としてはおかしくない表現なので、「ぼちぼちだね」や「厳しいですよ」など想定できるような会話になります。
おまけ「고작」
上記のシーンで気になった表現があり、おまけです。
あまり初級韓国語表現では、出てこない表現化と思います。
セロイのセリフです。
「고작 퇴학,, 고작 건물,, 당신은 나한테 어떤 것도 빼앗지 못했어」(たかが退学、たかが建物、あなたは私から何も奪うことはできなかった)
「고작」は「たかが」という意味ですね。
使いやすい表現としては「고작 한번만?」(たった1回だけ?)って感じでしょうか。
外国語を覚えるポイントは、言いたがりになる。とにかく意味があっていなくても何回か使ってみる。です。
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