韓国への入国や、韓国内での隔離について記事を書いていますが、日韓の隔離の違いや、私自身も最初疑問や不安だったことをまとめてみました。
この内容は2021年春に日本で隔離、夏に韓国と日本で隔離、そして秋に韓国で隔離を経験したことをもとに書いていますので、時期や各国の地域によっても状況が異なることもありますので、その点はご了承ください。
以下、関連の過去の記事もご参考ください。
事前に聞いてた噂
当時実際に隔離経験のある直接の知人がいなかったので、『知り合いの人いわく、、』とか『日本から来たある駐在員の話では、、』など、2次情報、3次情報での情報しかなかったため、ほとんど噂状態の情報しかありませんでした。
そんな噂と実際の経験とで比較してみます。
ホテルや一人暮らしでなく家族がいる場合は、トイレのある個室が別途確保されていないといけない。
お義母さんの友達の娘さんが海外から帰国した時の話らしく、隔離を家族の住んでいる同じ家で行う場合、一切接触しないように、トイレも個別についた部屋で隔離されていないといけない、という話がありました。
お世話になる義理の両親の家では、私の仕事や生活用に部屋を1室空けてもらっていましたが、トイレは家に一つしかありません。
そこで、最初は隔離中ここに住んでいるのは私だけにして、隔離期間中はお義父さんとお義母さんは別のところに住んでいるということにしようと、警戒していました。
もし、お義父さんかお義母さんが家にいるときに、保健所の人が訪問してきたら、たまたま荷物を取りに来ただけということにしておこうという作戦も立てていました。
ただ、結果的に現在はここまでする必要はありません。(隔離処置の始まった初期はあったのかもしれません)
保健所の人とも電話で話しましたが、
『家に家族や一緒に住んでいる人がいますか?』と聞かれ、
『義理の両親がいます』と答えると、
『では、できるだけ接触しないようにして、トイレやお風呂など共通で使う場所は使用後に消毒スプレーをまくようにしてください』と言われました。
不定期で電話がある、もしくは家に訪問される。
これは日本人の知人が言っていましたが、ちゃんと家にいるかを確認するために、不定期で電話があったり、保健所から家に人が来るという話です。
これも一度もありませんでした。
確かに電話は何度かありましたが、不定期にというよりは、入国初日や二日目、三日目でそれぞれの要件で電話があり、隔離明けの2~3日前に再度電話で
『隔離明けの前日に保健所でPCR検査受けてくださいね』という
案内があるくらいです。
10日目ぐらいまで訪問があるのかと少しびくびくしていましたが、それも全くありませんでした。
14日間の隔離ってどうなの?
たぶん一人暮らしやホテルで一人で隔離を受ける方は何かとしんどいかと思います。
食事面
特に食事の面は一人だと大変だと思います。
私はお義母さんが食事も全部やってくれるので、問題ありませんでしたが、
ある日本人駐在員の方は、同じく日本人の知り合いに毎日頼んで食料をドアの前においてもらったりしていたようです。どちらも大変ですよね。
仕事面
あとは、会社員や仕事をしている人の場合は、在宅のリモートワークにどれだけ慣れているかかと思います。
コロナで在宅と出社の併用などでだいぶリモートワークが進んだと思います。
私の会社も韓国で初めに社会的距離置きのレベルが上がったときに、リモートワークをしていたので、社内でもリモートワークに慣れていました。
平日の日中は普通にPCで仕事していますし、仕事のあとはご飯を食べて、シャワーして、テレビを見て寝るだけなので、そんなにストレスはありません。
逆にこの生活の方がストレスが少なかったです。
外に出たらどうなるの?
実際に隔離期間中に全く外に出れないかというとそうではありません。(管理上)
当たり前ですが、GPSで管理されているのは携帯電話なので、携帯電話を家に置いていけば、外に出ても誰も気づきません。
上記に書いた通り、隔離中の特に4日目から11日目までは特に訪問や電話もなく、健康チェックを一日に2回タッチするだけの管理なので、それさえしていればばれることは事実上ないかと思います。
ただ、私の知り合いの知り合いは、家の中にいるのが我慢ができず夜に시당(飲み屋)に行ったそうで、それをアパートの隣の人に通報され保健所に見つかってしまいました。
どういう処罰がされたのかまでは詳しく知りませんが、アパートのドアに『海外入国者隔離中』という張り紙を張られ、絶対に外に出ないようにと強く言われたそうです。
他のブログにも書きましたが、2021年秋の現在は、もし外に出ていることが発覚した場合は、
第一段階の処罰として、携帯電話と接続して一定の距離を離れると通報されるリストバンドを装着させられるようです。
同意書も書いてしまっているので、できるだけおとなしくしておいた方が良いですね。
日本との違いは?
日本でも隔離を経験していますが、日本では韓国とは逆にだんだん隔離管理方法がきつくなっています。
当初は健康チェックだけ
2021年2月と5月の時は、健康チェックをLINEかメールで毎日11時頃に送るだけでした。
その他に、電話は一度ありましたが、ほとんど管理されている感じはありませんでした。
また、このころはおそらく基本的には隔離はしないといけないが、どうしても外に出る必要がある場合は公共交通機関は利用しないと、いう程度のレベルでした。
そう断定できるのは、2月当時久しぶりの帰国で、区役所に住民票の届を出したり、子供の学校の手続きなどを私がするしかなかったため、区役所に問い合わせました。
区役所では海外帰国者の隔離については、外務省の管轄なので外務省に聞いてくださいと言われました。
そして外務省の専用窓口に問い合わせると、「公共交通機関を利用しないこと」という正式な回答だったので、この時は11時のメール送信と、携帯を家において何度か外出していました。
その後アプリでの管理
その後、2021年7月の日本への帰国の際はその前とは大きく変わっていました。
ラインやメールでの健康チェックではなく、韓国のように空港でアプリを設置させられます。
そしてそのアプリは一日2回~3回のアラームがなる健康チェックと、一日1回の居場所チェックを行います。
居場所チェックはだいたいがAIが自動で行うもので、音声電話がつながりカメラで数秒間自分と背景を映して自宅にいるかをチェックするようです。
一番面倒だったのは、この居場所チェックが週末に限ってAIではなく人がかけてくることがあります。
基本は家にいるのでいいですが、向こうは顔を出さず音声だけで、「今は家ですか?」とか聞かれるのは気分がよくなかったですね。
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