韓国への入国者の自宅隔離(入国から自宅到着まで)

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2021年10月現在、外国から韓国に入国することはまだまだ障壁が高いですね。

私は仕事上、今年コロナ渦で韓日を2往復して、現在2回目の自宅隔離になっているので、色んなことに少し慣れつつあります。

この不便な状態がいつまで続くかわかりませんが、日本からの出国準備と、韓国での入国から隔離までについてまとめたいと思います。

予備知識

そもそもですが、現在2021年9月時点で、日本から韓国への入国は、韓国国籍保有者や結婚ビザ、就労ビザ等の何かしらのビザがない人は入国できないようになっています。

また、上記の条件に加え、現時点で10月から海外でワクチンを2度接種した人に関しては、韓国へ入国後の隔離が免除されるらしいですが、これに関しては私が9月末の入国で申請に間に合わなかったこと、また、いつこの制度から再度日本が外されるか分からないので、ここでは言及しません。

出国準備(PCR検査)

日本の空港で飛行機に乗るため、また、韓国の仁川空港で入国するためにPCR陰性証明書が必要です。検査は出発日の72時間以内に行ったものでないといけません。

今年の初めに韓国から日本に帰る際にも同じ手順でしたが、韓国に比べて日本でのPCR検査費用(英文の証明書付き)が少し高いです。

日本も韓国も検査する場所(主に病院)によって、多少違いますが、韓国では10万ウォン~30万ウォンくらいだとすると、日本では2万円~4万円といったところでしょうか。

私は日本では都市部に住んでいるわけではないので、市内の大きめのクリニックに行って3万8500円でした。会社で費用が請求できるのでまだいいですが、これを個人でまた家族も合わせて複数人かかると大変な出費です。

東京などでは一部検査キットを郵送して、結果も郵送してくれる少しリーズナブルなサービスを行うクリニックがあるようですが、地方まで発送するのに72時間を考えると100パーセント間に合う保障がないため、私の場合はやめておきました。

日本でも韓国でもだいたい同じですが、当日の朝検査をして、午後に検査結果を取りに行くか、顕微の翌日に取りに行くかの2パターンになると思います。

検査結果はこんな感じで、韓国の仁川空港で入国する際に提出します。(提出する直前に写真を撮らせてもらいました)

日本の空港で

上記の陰性証明書さえあれば、日本の空港でやることはほとんどありません。

私は今回福岡空港からのJinAIR(진에어)が復活したので、それに乗りました。

航空会社のカウンターに行くと、パスポートと陰性証明書、ビザの証明として外国人登録証を見せるだけです。ここでは陰性証明書は回収されず確認後また渡されます。

余談ですが、福岡国際空港はお土産屋もレストランもほとんど閉まっており、一回のセブンイレブンぐらいしか十分に使用できるところはありません。

搭乗フロアに入ると免税のお店など開いていますが、ラウンジはすべて閉まっていたので、ほとんどやることがありませんでした。

仁川上空ですが、この日は雲が多かったです。

仁川空港で

飛行機が仁川に着陸すると、3つ関門があります。

PCR検査陰性証明書の提出

飛行機を降りた後、長い歩行用エスカレーターを歩きながら、通常だと赤外線で発熱を検査するような特に立ち止まらなくいい場所があるのですが、ここに係りの人が二人います。

ここで飛行機の中でもらった用紙(中身は覚えていませんが、PCR検査を受けて体調に問題ないにチェックするという内容のものだったと思います)を提出すると、PCR제출자(提出者)というシールをパスポートに張ってもらいます。

ここで用紙の中をちゃんと書いておけば特に質問されることもありません。

そしてここでPCR検査陰性証明書を回収されます。

アプリの設置と送迎者の確認

次は自動ゲートなどのある審査場の前です。

通常なら順番に並び、自動ゲートの登録をしていればパスポートをスキャンして通過するか、

そうでなければ人のいるゲートでパスポートと横長の用紙を提出して荷物のある場所に移動すると思います。

 

ただ現在はこのゲートの前に2人1組で5組くらい横に机が並んでおり、ここで書類を出したり、アプリを設定を指示されます。

ここでのポイントはアプリを設置すること(だいたい係りの人に携帯を見せると勝手にダウンロードと設定をしてくれます)と、送迎者(保護者)の電話番号を聞かれることです。

日本同様で、空港から出た後は一般の交通機関を使ってはいけないので、だれか送迎に来ているかをチェックされ、ここでその人に電話して迎えに来ているか確認します。

私の場合、一回目の今年7月に来たときは、アプリにも入力する保護者の欄をお義母さんの番号にし、空港まで迎えに来てもらっていたので、その場で電話をかけて確認をされました。

ただ今回9月の2回目の際は、この係りの人との会話の中で「韓国の自分の携帯がありますよ」って話をすると、「ではアプリの保護者の欄はあなたの番号で良いです」ということになり、お義母さんは迎えに来ていましたが、電話確認はされませんでした。

つまり、韓国で自分の携帯番号があると、アプリの保護者欄は自分の番号を入力すればよく、また、隔離者用のタクシーや乗り合いのバスもあるようなので、それで移動することは可能のようです。

ちなみに私の隣の席でこの設定をしている方は、日本人で韓国語ができな中年男性でしたが、電話番号を聞かれて困っていました。

おそらく会社の仕事で来られた方のようで、その後名刺を見せながらなんとかなってそうでした。

アプリは「자가격리자 안전보호(自宅隔離者 安全保護)」といい、次の投稿でサンプルをお見せしますが、一日2回の体調チェックと、GPSでの位置追跡をされるアプリのようです。

審査場

ここでやっといつもの入国審査場です。

当然自動ゲートは現在使えないようなので、人のいるカウンターに行きます。

また、いつもは一カ所のゲートで終わりますが、現在は2カ所のゲートで違う審査を受けます。

最初の場所は、パスポートやそこまでで書いた書類を見せ、その場で何かが数枚印刷され、そこにサインをします。

その次に、5つぐらいとなりのゲートまで横に移動し、両指の指紋や顔の撮影をされ終わります。

その先は一段下に降りて預けたトランクを回収する場所です。人や他の便も少ないのと、ここまでの検査で30分くらいかかっているので、トランクはすべて出てきていました。

日本の空港での違い(帰国時)

ちなみに私は今年2回日本に帰国しており、福岡空港と関空で入国していますが、入国時に空港から外に出られる時間は韓国の方が早いです。

その理由はPCR検査を日本では入国後、空港の中で行い、陰性を確認してから外に出られようになるるのに対して、韓国は入国後空港で検査はせず、1日以内に自宅周辺の保健所で検査を受ければいいようになっているからです。

関空も福岡空港も書類を出したり、検査したりで空港内のいろんなところを巡回させられ、初めに3人の子供と帰国したときは本当にしんどかったです。

出国前にPCR検査を受けているので、入国後またすぐに空港で受ける必要はない気もするので、個人的にはどちらかというと韓国のやり方で良いのではないかと思います。

送迎者の出迎えか、空港タクシーか、、

最後に荷物を持って出口に向かいます。よくここで自動ドアが開くと家族や友人、旅行会社の人が待ってくれている場所です。

ただ、ここも現在はそんな雰囲気ではなく、係りの人がいてどの地域に行くのかを聞かれます

私は京畿道にある義理の両親の家で隔離することになっているため、その場所を伝えると、そのエリアの番号と色のついたシールを渡されます。

この段階で自動ドアから出てはいますが、パーテーションの内側にいるので、まだ完全には出られていません。

ドアを出て指定された番号のところまでしばらく歩いていきます。

指定されたところに行くと、机と係りの人が2人ほど座っています。

ここでは送迎に誰かが来ている場合は、送迎者がそこから見えると外に出してもらえます。

そうでない場合は、送迎用のタクシーを呼ぶか、おそらく乗り合わせのバスを案内してもらうことになると思います。

PCR検査→自宅への移動

自宅に帰る前に住んでいる区にある保健所でPCR検査を受けます。

入国後1日以内に検査を受けるということですが、次の日に外に出るのも面倒なので、そのまま保健所に直行しました。

おそらく韓国のどの保健所でも、現在は正面玄関外でPCR検査の受付と検査をしていると思います。

受付に行くと、検査する目的を聞かれるので(「어떻게 오셨어요?」って言われました)、海外入国者ですと答えると、QRコードをスキャンするように言われ、携帯でその保健所の検査受付サイトにつなぎ個人情報を入力します。

ここでも携帯番号、住所など入力しないといけないので、住所などは私でも覚えていないので、どこかにメモしておいた方がいいですね。

並んでいなければ受付が終わるとすぐに検査する場所に案内されます。

名前のシールの張ってある検査キット渡され、検査する人に渡します。

日本でもやった鼻咽頭ぬぐいという、鼻に大きめの綿棒を突き刺す方法でここまで8回くらいやっているので多少慣れてきましたが、個人的には韓国でやる方が優しくしてくれ、日本のクリニックでやったときはめちゃめちゃ痛かったです。

たぶん、韓国では痛くするとみんなうるさいので、ある程度加減してやるようになっているのだと思います。

検査結果はこんな感じで、翌日には文字メッセージですぐに来ます。「음성(陰性)」ですね。

あとはこれから14日間の自宅隔離が始まります。引き続き次の投稿で自宅隔離の様子を更新していこうと思います。

 

おそらくこれを読んでくださっている方は、これから韓国に来ようとしている人で、日本在住の韓国人や、これから仕事や勉強で韓国に行こうとしている日本人の方もいると思います。

特に韓国語がまだできない人は、この内容をみても韓国語ができないから大変だろうと思われるかもしれませんが、入国時の流れやそれぞれで問われるポイントだけでも把握できれば、何とかなるかと思います。

この内容が少しでもそんな方へのお役に立てばと思います。

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